日本から北朝鮮への帰国事業について、物語形式で書かれた本を読みました。
実話を物語としてやさしい語り口でつづられた本でした。
でも、読み終わるのに時間がかかりました。
現実に行われていることを受けとめるのがとても難しかったのでした。
貧しさと、統制と、終わらない差別と。
今の私の環境を見直すと、言論の自由とはこんなに豊かなこと、人の尊厳が与えられているということはこんなに豊かなことと確認できます。
「人は、こんなこともできる」
人はどんな環境もつくることができてしまう。
他人に対して、非情にもなるし、情をいだくこともできる。
人を分けて阻害することもできれば、あたたかく自分のことのように理解しようとすることもできる。
とこに住んでも、どんな環境でも、差別や無知がない世界はないけれども。
いろんな世界を知るということは本当に大事なことだと思います。
歴史的に日本も背負っているものもあるし、他人事とは思えず、別の本を読み始める前の心のせいりをしています。
いつか、本当の平和のあり方に、私たち人類が気付きますように。
私が自分の心の狭さに気が付けたように、小さな小さな奇跡がたくさんたくさん起きますように。
そして、今も苦しんでいるたくさんの人たちに、理解の光が差しますように。
私も、明日は今日より、未知なことに気がつく自分でありたいです。
自分にできることが増えていく自分でありたいです。