2016年1月20日水曜日

町工場見本市2016

昨年も行った葛飾区の町工場見本市。今年は後楽園のプリズムホールで開催だったので、また覗きに行ってきました。

町工場の製品を見るのは面白くて、はまっております。

今年は東京理科大学のオムニライド2(玉乗り型移動機器)に最初に引き寄せられ、「数年後には車椅子の研究も」というお話になりました。
「何キロありますか」と伺うと、35キロぐらいですとのこと。
電動車椅子の重さをお伝えすると、びっくりされていました。
実際、車椅子に応用できないかという声があるそうなのです。平行移動できるので、横付けのしやすさを求められているみたいです。

興味があったのは、ノンアルコール、ノン塩素の消毒液。
製品名と会社を書こうと思ったのに、思い出せず。見本市のパンフをみても、見つけられない!!!
パンフには、どんなものを展示するのか、一般人にもわかるように書いて欲しかった。

確か30mlで630円。液体が乾いても抗菌バリアで守ります、みたいなものでした。
ノロウィルスの除菌ができるということで、とても魅力的だったのに、何も覚えていない私。やっぱり買ってくればよかったかな。
調べてわかったら書き足します。

もうひとつ目を引いたのは、北星鉛筆の、「固まると木になる粘土」と木になる水彩絵の具。面白いなあと思いました。廃材でつくっているとのこと。お店に行ってみたくなりました。
やっぱり葛飾面白い。来年はどこで開催するのか楽しみです。

2016年1月13日水曜日

マリーとマルグリット

フランスのもうひとつの「奇跡のひと」。
昨年、シネスイッチ銀座でみはぐれてしまった映画です。

ヘレンケラーとサリバン先生のように、実話を基にした映画です。

うん、大袈裟でなく、伝えたいことが伝わって来る映画でした。
闇から目覚めるまでのひとは、本当に盲目で、こうした根気強く付き合ってくれる教師が必要なんだなあと、思いながら見ました。
見ている私は耳も目も聞こえるし見えるから、マルグリットの根気強さやうまくいかない悩みが見えるけれど、闇の中のマリーは本当に、ことばやものごとがわかるまでは、なぜ強く引っ張られるのか(勝手に走り出さないように伝えたいだけだけれど)、なぜお湯の中に入れられるのか(お風呂だけれど^ ^)、なぜ髪の毛をいじられてしまうのか(髪をとかす気持ち良さを味合わせたいだけだけれど)、通じないんだなって改めて思いました。

これは障害がどうこうという世界を離れて、伝えるひとは十分に誤解され嫌われる覚悟を持って、闇の中にいるひとを救おうとしてくれているのだと感じたのでした。

そして、ふと、見終わった時に、昨年金スマで見た、渡辺和子さんの著書の名前を思い出していました。
「置かれた場所で咲きなさい」

マリーの人生の、つつましくも役割のあった時間を思いました。



The Rose

とうとう見つけて、観ることができました。

ベット・ミドラー主演の、「The Rose」。
ジャニス・ジョブリンがモデルの、70年代のアメリカ映画です。

見終わって、大泣きしました。

ああ、こんなに、人は傷つき、癒えることのない気持ちを抱えるんだ。その原因は人の行ないなんだと。

めちゃくちゃな感情が、観ている私を説得するように、人の心の傷があらわになった映画でした。

加害した人間はきっと決してローズの気持ちをわかろうとしない、後半のバーのシーン。
監督は察しているんだと思い、とても心が痛かった。

私にとってはとても心に響く映画だったけれど、この映画が好きだと言っていた知人たちの気持ちも聞いてみたいなあと思いました。

2016年1月11日月曜日

ズレてる支援!

昨年の10月に出版された本を、区の図書館で借りて読みました。

副題に、
「知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の拡大」
とあります。

 読み始めて思ったことは、読みやすい、ということでした。
 これは、私自身が介助制度(もっと言えば福祉制度全般)を活用して生活しているので、みじかな世界だったせいでもあります。

 そして、私の中にもやもやあったけれど書けなかったことを言ってもらったような、感覚になりました。
 私が書けなかったことです。

 気づいたことは、作者が障害当事者の気持ちや背景などに寄り添い、最大限言葉を尽くしているということ、すごく心を整理して書いてくださっているということでした。

そもそも互いにずれているということは、介助の関係だけではなく、すべての人間関係に言えることなんだろう、そのズレ、世界感の違いが根本になければ、私は誰かとわかりあう基盤ができないのだろう、深く知り合う可能性は薄れてしまうのだろうと思いました。

そもそも私とあなたは世界観が違う。
この感覚は実は私にとって大切なことだったのかもしれません。
そのことを知らせてくれた本でした。

表紙は写真家の矢部朱希子さん。このブログのプロフィール写真を撮影してくださった方です。

介助のことを知りたいと思った方、介助の仕事で悩んでいる方、障害者の福祉制度について知りたいと思った方には、ぜひおすすめの一冊です。

すみません。図書館で借りちゃったけれど、私も買いますm(_ _)m


ズレてる支援!  
   寺本晃久・岡部耕典・末永弘・岩橋誠治 共著 
               生活書院 2300円

新しい家での暮らし

 しばらくぶりの更新です。 9年間住ませていただいた古い家と別れて、春から新しい家での生活が始まりました。 小さな一軒家。築50数年だそうですが、全リフォームしてある家です。 南側には大きなひさしがあり、玄関からは出入りできませんが、キッチン側の大きな窓が地面から低い位置にたまた...