2016年9月20日火曜日

あの日の声を探して

あの日の声を探して  フランス映画

この映画はとても見たかったものでした。台風で予定がなくなったこともあり、幾つか借りたレンタルDVDの中の一枚です。

第2次チェチェン紛争の時の物語。両親を殺されて声が出なくなった少年が主人公です。
伏線で、ロシア軍に強制的に入隊させられた若者の人生が描かれています。

本当に書くって難しいですね。思い切りネタバレしてストーリーを全部書いて追いたくなります。少年の味わった悲しみというのは、ただ、悲しそうでした、という言葉ではあまりにも軽すぎて、どう表現していいかわかりません。

国際支援の現場に立つ人と、国連の立場に立つ人の認識の違いや、ものごとを他人事として受け取られていると感じることの寂しさというか虚しさというか、その表現をこの映画はしてくれています。
その感覚は実は現実的な、誰でも味わうもので、私も誰かに無意識な態度で与え続けているものなのかもしれないと思いました。
 そしてその価値観の相違というか、人の立場に立てないということは、大きな組織でも身近な関係でも存在するものなのだと、無神経に自分のことを考えながら生きているということを、誰かが傷つきながら感じているんだと思いました。
 他人事には感じられませんでした。

強制的に軍に入ることになった若者の心が、愛を忘れていくというか、考えに染まっていくというか、考えなくなるというか、その様子もいたたまれなかったものがあります。人はすぐに自分で考えることをやめるんだ、恐怖と不条理に壊れていくものがあるんだと思いました。
心を壊さずに生きるためにはどうすればいいんだろう、自分の中に何があれば壊れないで生きられるのだろうと、しばらく思いました。きっとそれが信念のようなもので、それを心の核につくらないと、立ち直れなくなるような気がしました。

登場人物が流す無言の涙は、胸が痛くなりました。少年の悲壮な眼差しも、ラスト近くで見せた心の底からの笑顔も、印象的でした。

2016年9月11日日曜日

ものすごくうるさくてありえないほど近い

2011年アメリカ映画。

見始めた時は字幕に追いつけない気がしたけれど、静かに2時間見続けてしまいました。

9,11がアメリカの方々にとってどんなことだったのか、肌から感じ取れるような、せつなくて哀しくて、そしてたくさんの言葉でその感情を届けてくれたような映画でした。

見終わって、やっぱり私はばかだったなあと思いました。
命はみんな特別なものなのに。ひとりひとりが大切でひとりひとりが特別なものなのに。
どこの国の人も、どんな環境の人も、どんな場所に住んでいようと、ひとりひとりがその人生を歩いていってるのに。それを侵害することは誰にとっても許されることではないのに。
私は、アメリカという国ばかりを見ていて、そこに暮らしている方々のことを本当には思えていなかったような気がしました。
どこに住んでいようと、私たちは一市民なのに。
私の中にあった、いらない心を、この映画に寄り添って消してもらったように思います。
うまく表現できなくてごめんなさい。もう少しうまく書けたらいいのだけれど。

トムハンクスの声は、心に響きました。

悲しみを生まないためには、何をすればいいのだろう。

2016年9月9日金曜日

くちびるに歌を

2015年に公開された邦画。新垣結衣さん主演
huluで「鈴木亮平」と検索をかけたらこの映画が入ってきました。試しに観てみたらはまってしまい、3度も観てしまいました。

ひとはみんな、抱えている心の傷に、少しずつ折り合いをつけることを覚えなから日々生きていくのだな、と、それは他者には見えないものだけれど、あえて見せようとしなくても、伝わるひとには伝わり、そのことを察しながらひとはひとを理解していくのだと感じられた映画でした。
互いの心などわからないものだけれど、口に出来るからわかりあえるものでもないのだと。

ティーンス向けの小説が原作だということで、わかりやすく描かれた後味のいい映画でした。でもとても切なくて、挿入歌の「手紙ーー十五の君へーー」にとてもマッチした内容でした。

渡辺大知という方の演技がとってもよかった。今でも声が聞こえてくるようです。

辛い時は、思わずこれからは「ボーッ、ボーッ」と呟きそう。つぶやくたびにワンシーンが浮かんできて、泣けてきそうになるのです。

検索をかけた「鈴木亮平」さんは声だけの登場。初めは声を聞き分けることもできなかったので、私はファンとは言えないかも知れませんね^ ^

あくとれ 「父と暮らせば」

井上ひさし原作の「父と暮らせば」の舞台が、昨日から中野駅地下のあくとれで始まりました。
11日日曜日までの、4日間公演です。

広島での戦後間もない親子の話が、二人芝居で進められます。
動作はすべてパントマイム。

初日の昨日、観させていただきました。

切なくて申し訳なくて、そういう女性の気持ちがダイレクトに心に入ってきて、何度も泣きました。
少しずつ少しずつ核心に触れていく、その流れに引き込まれました。
女性の表情の変わる様が、とても心を打ちました。

この原作は映画化もされていて、宮沢りえが娘役を演じています。
映画ではもう少し登場人物がいたり、場面が変わったり、当時のフィルムが流れたりと、違った意味で思いの伝わってくるものでしたが、父と子だけのふたりで展開していく今回のふたり芝居は、観る者にとってその光景を想像し、その場面を一緒に体験するような感覚がありました。
そして、戦争はいけないと、人を殺めることが正義になっていく状況は無くさないといけないと、思いました。
なんとも言いがたい思いが心に残りました。

毎回毎回、私の車椅子に対応してくださって、本当に感謝です。公演の直前、直後という忙しい時間に本当にありがとうございました。

公演は9月11日日曜日までです。

父と暮らせば

好きな歌詞 ーートモエ学園ーー

福山さんの歌は、好きな歌もあるけれど、あまりハマらないのですが、この歌はとても好きです。 「窓際のトットちゃん」の本も好きだったけれど、トットちゃんの世界を別にしても、とても心にしみる詩です。 子供目線が少し入るから、優しくわかりやすい詩になっています。 いい先生や、友...