花田春兆ーその人と企画展
場所は板橋の淑徳短期大学。今月17日から明日までの企画展です。
数作著書を読み、生前にはそのほかにも接点をいただいていた春兆先生。
今日は主催された方からお話を伺う時間をいただいて、知らなかったことをたくさん教えていただきました。
今日は主催された方からお話を伺う時間をいただいて、知らなかったことをたくさん教えていただきました。
●春兆先生は、「障害者だからできる」ということにこだわった
終戦後、これから自分のできることをやろうと思った氏は、自分のできることを生かして、できないことを人にやってもらいながら、自分の世界を実現していきました。
障害者でもできる、ではなくて、障害者だからできる、ということにこだわったそうです。
●機関紙は3部作った
まだコピーもできない時代に、手作りの冊子は同じものを必ず3部作ったそうです。
●しののめは社会に投げかけるテーマを特集した
氏が主宰していた同人誌しののめは、毎回、障害のある生活に関係するテーマを持ち、身近なそのテーマについて会員からの投稿を募っていたそうです。中には自助具を実際に使って見た感想を特集するものもあり、すごく考え方に共感しました。
できることはなんでもやり、できないことは周りを巻き込み、いつも伝える相手は一般社会の人たちだったと知り、外へ視線が向いていた方だったんだと思いました。
私は「しののめ」については俳句の句誌だと思い込んでいました。俳句の書けない私は、難しそうだと思い込み、敬遠していました。
ホーキング博士と写っている写真も展示されていて、天才同士、巡り合っていたのだなあと思いました。
淑徳短大のロビーに展示された作品は、教室での展示と違い、通りかかった学生さんが立ち寄れる良さを持っているそうです。
主催された方は、「この、立ち寄れる空間がいいんだ」とおっしゃっていました。