2014年3月21日金曜日

自分の世界を決めると

ブーミ・プトラ(大地の子)という本を読みました。
インドの近代史です。

カースト制とヒンズー教の生活環境の中にイギリスからのキリスト教が入ったとき、市民に何が起こり、何が難しかったかがとてもわかりやすく書いてありました。
読む前までは、イギリスはインドを経済的・文化的に支配し、自国の糧として利用したという大まかなイメージがありましたが、カースト制や宗教色が強い中で、インド自体が自分の首を絞めた部分もあったのかなと感じました。
一般的に、宗教の弱い部分は、その考えに基づいた行動だけが「正しい」と信じすぎてしまう傾向があること。
科学や他文化を「間違ったもの」として拒絶してしまうことなのかも知れません。
それは「神」を明文化したものとしての宿命かも知れません。
人は、イマジネーションが無現に広げられる脳を持っているから、自分たちの本来立ち入れない(理論的に考えが組み立てられない)世界まで想像力を働かすことができます。
それに、自分のよこしまな思い(エゴイズム)も整理できませんし。
その中で考える「神」の世界だから、いろんなひずみができ、そのひずみを他の宗教や文化の違う人たちに向けてしまうのでしょう。

間違いを認めていくことも、人間力(生きていく能力)を養う必要があることなのでしょう。

歴史的にいろんなつらい思いをしながら、人類が戦争をやめられないのは、世界観をとらえる心が未熟だからなのかも知れません。
自分の心をいかに育てていくか、一人一人が地道に人生と向きあうことが、実は全体の平和につながることなのかも知れません。

新しい家での暮らし

 しばらくぶりの更新です。 9年間住ませていただいた古い家と別れて、春から新しい家での生活が始まりました。 小さな一軒家。築50数年だそうですが、全リフォームしてある家です。 南側には大きなひさしがあり、玄関からは出入りできませんが、キッチン側の大きな窓が地面から低い位置にたまた...