2018年8月19日日曜日

不屈の男ーアンブロークン……アンジェリーナジョリーの思い

不屈の男 アンブロークン

という映画を、知人から進めてもらい、見ました。

この映画は、2014年にアメリカで公開、2016年に日本で公開された映画だそうです。アンジェリーナジョリーの初監督のもので、ルイス・ザンベリーニの伝記をもとに作られたものです。
日本では、当初の公開予定の規模よりも小さな規模で公開され、以降も賛美両論だったそうです。私は何も知りませんでした。そういえば数年前に、アンジェリーナジョリーが初監督をする、という話題を、芸能ニュースか何かで見たような気もしますが、定かではありません。

辛かったけれど、見てよかったというのが、今の感想です。
映画の後半は、日本で捕虜になった話なので、見ているのが辛く感じました。どの国に住んでいても、被害者であり、加害者であったということを、思い知るものでした。
国のために戦うのはどの国の人も同じで、敵を憎む気持ちも、許せない相手としてみるのも、立場を変えれば違わないことだったと、どの人にも大切な家族や友人がいて、属した国を守るために生きているのだと感じました。

アンジェリーナジョリーの目線は、的確に細かく、日本人を理解して見ているように思いました。原作の本を私はまだ読んだことがないのですが、映画を見る限りでは、収容所内での事実だけを表現しているように思ったのです。

水木しげるさんの戦争についての漫画などを読むと、当時の軍隊の中の人間関係について、とてもシビアに伝わるものがあります。そのことを今回は思い出しなから見ていました。
見ていてつらかったのは、私が日本人だからなのかもしれません。
見たことで、こうして見るということも、加害したということを私なりに受け止めるということなのかも知れないと感じ、そして戦争においては、行なったどの国の人も被害を受け、加害をしているということを、強く感じました。
どのかなしみも比較などするものではなく、人がかかわってつくってしまったということで、私も蚊帳の外ではないということです。

ルイスさんは長野オリンピックの時に、聖火ランナーになった方でした。映画の中でも、戦争に行く前、1940年に開催される予定だった東京オリンピックに夢を馳せているシーンがありました。幻のオリンピックに思いを抱いていた人は、世界中にきっといたんだ、と思いました。

今は、レンタルでいろんな映画を借りられるので、たとえ公開が危ぶまれても、見ることができますね。つくった側への興行収入は少なくなるだろうけれど、そうやって、映画館であまりやらないものでも、いろんな映画が見られるのは幸せなことだと思いました。


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