武蔵野芸術劇場で、舞台を見てきました。
「来たり人たち」
家族を考える、いい機会をくれたお芝居でした。
名古屋の造園業を営んでいる家族のお話で、脳梗塞で倒れた社長が退院してくる前日からお話は始まります。
子連れで嫁いだ後妻のお母さん、二人の前妻の子供も自分の子供も、成人して会社を手伝っています。自分の子供は最近岐阜から嫁さんを貰いました……。
家族一人ひとりの感情や思いがぶつかったり支えあったり傷つけあったり。家族ってこういうもんだったよなあといろんな自分の思いがよぎりました。
少し前に見ていたらきっと私は、ああだからここには私の役割はない、とか、自分中心で見てしまったと思いますが、今日は、いろんな思い、どちらかというといい思いを抱いていなくても、お互いに家族と認め、相手の中に入って関係づくりをしようとする一生懸命さが伝わってきたように思います。個性的なキャラの人もいて、本当におもしろかったです。
一つの題材をもとに、吟味しあって作り上げていくって本当に素敵。きっと語れないほどのやりとりがあるんだろうな、と思いながら、今もまだ余韻に浸っています。