映画「道草」を、新宿のK`sシネマで観てきました。
知的障害と自閉症を持つ人の自立生活。その人自身の日常の様子や、介助で関わる人たちとの関係性が、自然にえがかれていました。
登場する人たちの人となりがすっと入ってくるような映画で、いい映画だったなあと思いました。
固定観念のようなものがないというか、信頼関係を感じるというか、映像にするときに一人一人の個人を自然に残せるのは、映す側の視野の広さなのかも知れません。
伝えにくいことも映像にこめ、ありのままに生きていくということを問いかけてくる感覚を覚えました。
季節の鳥や木々や花の様子もうつくしく、映画の登場人物と一緒に大きな夕日を眺めたりしている気分になりました。
私も昔自立生活センターの職員として働いていた頃がありましたが、私自身はとても視野が狭かったなあと改めて感じました。あの頃は自分にビジョンがないことに悩みながら活動していたけれど、そしてうまいようにできないことにいろんな感情を味わっていたけれど、それはきっと自分自身のことで精一杯な部分が多かったんだろうなって。。
立場が違うそれぞれの人が意見を交わしながらの年月を積み重ねて、今の道があるんだと、自戒を持ってかんじました。
私は私のやりたいことしかできないのだなあと、思いました。
K'sシネマでは3月8日まで。10時20分の上映です。
平日に行ってきましたが、かなり混んでいました。車いす席は2つで、事前に連絡すれば座席を外しておいて下さいます。