2013年につくられた邦画。
邦画の、静かな展開と抑えた表現はとてもすきだ。
この映画は何も情報なく見たぶん、すっと心に入ってきた。
何も特別激しいシーンはないのだけれど、子どもの底知れない悲しみと、おとなたちのまよいや未来への怖さみたいなものが伝わってきて、なんかいい映画だったなあと思う。
激しい映画もいいけれど、観る人にイメージを創造させるようなこういうものも好き。
メインキャストも素敵だったけれど、小池栄子さんの異常な感じの登場人物も印象的だった。
的外れで、話がかみ合わなくて、本人はそれで正しいと思っている、そんな人。
なんだか、他人事ではなかった。そう思えるのも邦画の良さかもしれない。