2018年6月24日日曜日

月の恋人

韓国のドラマはあまり興味がなくて、縁を持つこともなかったのだけれど、個人セッションの課題になったことから、「月の恋人」(邦題:麗ーー8人の皇子たち)を見通してみました。

このドラマが大好きな、見知らぬ人のブログ、「おでかけ手帳」を参考に読みながら、どっぷりとつかってみました。

韓国の映画は、「親切なクムジャさん」、「トガニ」が印象に残っています。なぜなのかわからないけれど、邦画よりも深く心に切り込まれるような感じがあります。
なんとなく、そこが苦手といえば苦手でもあり、理解しやすいといえば理解しやすいというのが、正直なところです。
この二つの映画は、私に、みないでいようとしていた部分をわかりやすく見せてくれたように思います。辛かったけれど、観てよかったと思っています。
トガニは、この映画が韓国で公開されたあと、社会問題になって、問題解決につながったと聞いています。映画自体は救いのないものですが、その後の国の動きに力を与えたということで、忘れられないものになっています。
親切なクムジャさんは、人に忌み嫌われ人間の姿を見せてくれたような気がしています。
私は自分の前世を含めた人生と向き合う数年を過ごしていますが、過去生で何も問題ないと思って生きていた自分というものが、このような種のものだったのかも知れないと思いながら観ました。

いずれの映画ももう一度観るのは決心がいります。

本題の「月の恋人」、高麗時代の皇帝、光宗とその兄弟たちと、現代からタイムスリップしてしまった女性との物語です。
史実に基づきながらも、現代の感覚も取り入れた、とても構成の複雑なフィクションに仕上がっていました。

光宗は、歴史上では血の君主とも呼ばれ、兄弟たちを粛清していったと言われています。
その人物とのラブストーリーです。

感想としては、辛かったというしかないのですが、何が辛かったのかを、書いてみようと思います。

ネタバレしてしまうかも知れません。これから観たい人は、観た後にこの後の文章を読まれた方がいいかも知れません。

人を想うことと、人を貶めることを同時にみることが、辛かったのかなあ。
人を愛する形もその人様々で。

次期皇帝となったワンムは、アトピーに苦しみながらその役目を果たそうとする兄弟を思う優しい人。
ワンヨは、母親に皇帝になるように期待されてそのように動く、冷たい目を持った人。ワンムと、ウンを、陥れてしまいます。

ウォンは、強い人につき、何を考えているのかわかりにくい、影の薄い感じの人で、いつもワンヨのそばにいます。ワンヨと共謀して、人を使っていろいろ悪さをし、協力者が処刑されてもあまり感じない心の人という印象です。

ウクは、頭が良くて、一見温和そう。途中から、企ての首謀者となったり、心が揺れ動きます。

ペガは、芸術肌の、心優しい人。人との距離感を大事にし、好きな人を守ろうとますが…

ウンは、おもちゃさんになりたい、少年のような人。望まない結婚をしますが、本当は愛情深い人です。

ジョンは、母親に溺愛された、無垢な少年。なかなか物事は見えませんが、最後は彼らしい愛を見せます。

そしてワンソは、次代皇帝光宗になる人。顔に傷があることで小さい頃から差別を受けて暮らします。激しい性格の持ち主です。誰にも愛されなかったという心の傷があります。

ヒロインのヘスは、化粧品会社勤務の現代から、1000年のタイムスリップをしてこの8人と面識を持つことに。

恋愛ストーリーと思いきや、回を追うことにディープになっていく内容。

やっぱり、兄弟同士が殺し合い、貶め合うのはきつかったですね。ヘスの感覚が現代だから、なおさら感覚の対比があからさまでした。

身分で差別されるのが当たり前の世界で、下の身分ならば命は軽んじられ、罪をなすりつけられるという仕組みも悲しかったし、身の置き所が難しかったです。

ここに出てくるヨンファというお姫様のやることがまたえげつなく、どうしてこうも人を貶める発想ばかりするのだろうと思っていましたが、先述したブログの作者がわかりやすく解説してくれていました。

人は自立していないと、自分の身ばかり守りながら生きるので、人の命よりも自分の命の方が優先となり、結果的に迷惑な人間となるようです。

現代から来たヘスは、自立しているので、どんなに自分の生きる場が変わっても、生きていけると想う、でも自立をしていないヨンファのような人は、立場や身分が危うくなると、生きられないとおもい、人を蹴落としてしまう。

この発想で展開していく様々な出来事は、怖かったですね。

皇帝になったワンソは、ヘスとの関係で兄弟を貶めることはなかったけれど、その時代の感覚は変わることはなかったし、史実を変えないというこのドラマは、人が人を思いながら自分の命をかけていくところや、変えられない現実が、感情の落とし所を混乱させる、そんなドラマでした。
高麗の時代は、とても身近になりました。

観て良かったけれど、人に勧められなかったら、途中でやめていたかも知れません。


そして、
私は今、自立をしているだろうかと思いましたね。

自立って、自分の怖さや能力のないところも含めて自分を知っていて、人の評価に左右されず、聞く耳を持って生きていくことなのかも知れません。
その時代時代の自立の仕方があり、その環境においての自立があるけれど、根は同じというか、自分に向き合っている姿勢が、人に迷惑をかけない(貶めない、命を脅かさない)ことなのではないかと思いました。

自立をしないと、人を助けることはできないんだと思いました。やっぱり、本当に、心の自立が大事なんですね、人として。




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