2017年9月3日日曜日

違い

障害者福祉の自立支援と介護保険の考え方の違いが、これかも知れないと感じたことがありました。

知人に介護福祉士試験問題の一部を見せてもらった時です。

その例題には、介護認定3、身障手帳3級と診断された男性が、高齢の両親を助けるために、どんなサービスを選択できるかというものでしたが、

問題に違和感を感じ、私は答えられなかったのです。
もちろん、勉強していないし、最近制度から遠ざかっているので、知識不足で疎かったということもありますが、

違和感は、家事援助や身体介護の選択肢がない、ということでした。

つまり、高齢の両親を助ける方法は、一時的に別に暮らす「短期入所」で、
日常のケアは両親に任せるという視点に感じました。

私が感じた違和感は、本人が両親を日常的に助けるという視点がないことでした。
「自分のパンツは自分で洗う(実際にはヘルパーさんもしくは介助の方に頼むのですが)、または両親の負担を少しでも本人目線から軽減する方法を考える」という視点です。

そうなんだ、自分のやりたいことをやるということの前提が違うんだと思いました。

人に助けてもらうことで一人暮らしをしてきた私の生活ですが、家事、身の回りのことをまず支えてもらうという前提があったことを、この問題で再認識したのです。
ただやりたいことをやりたいわけではなく、心地よさを求めるだけでなく、自分で生活しているという実感を持ちたいから、一人暮らしを始めたんだなあと思いました。

実際、生活は自己管理する部分が多くを占めていると思うし、その部分を私は家族でなく、福祉制度に託しているんだと思います。

自分で自分の生活を管理して行く視点は、一人暮らしを始めた時にお世話になった、埼玉の障害者団体からたたき込まれました。
出発点がその団体から始まって、よかったなあと今は感謝しています。

自立生活センター以外の事業所などの経験者の方と、私はどうもいい関係が作れません。その原因が、わかったように思いました。
どうすればよりよい関係が作れるのか、考えてみようと思います。

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