文京区にある放送大学の学習センターには、門を入るとクチナシとジンチョウゲが植えてあります。
どちらもいい香りで私は好きですが、今はクチナシが咲いて、風に乗っていい香りが楽しめます。
目的を達成し、もう来なくなると思うと、少し寂しい気もします。
先日、大学の前を歩いていたら、5年ぶりに知人と出会い、思わず手を取ってさわいでしまいました。
その方も学生さんで、マイペースで勉学を楽しんでいるようです。
もともとは介助というかたちで出会いましたが、いろんな経験をされている方で、同じ大学だと知ったときは「どこかで会えるかも」と少し期待をしていました。
今回、めぐり逢えて本当に嬉しいです。
大学という共通のことでの思い出といえば、職場で一緒に働いていた方が先輩だったとわかったときも嬉しかったです。
仕事を引き受けてくれていたときに、傍らで努力をされていたことをその時初めて知りました。
そしてその方のひとことで、私は認定心理士にトライしてみようと思えたのです。
それまで、資格など嫌いでしたし、認定心理士は苦手な統計学やいくつかの分野の単位を取らなくてはいけなかったので、私には向いていないと思っていたのでした。
統計学にとても不安だったときには、先に道を行った先輩がいてくれました。
その頃、認定心理士は卒業研究をやらなくてはいけないと私は思い込んでいました。
私の「卒業研究の申請落ちちゃったし」という言葉に反応してくれたその人は、ちゃんと事務局に確認して書類を見せてくれました。
そして、統計はどうにかなるわ、と言ってくれたのでした。
楽しかった勉学の日々でした。
もう認定書をもらったつもりの、花の香りに酔うような思い出づくりでした。