2020年5月17日日曜日

小さな一歩 そして 絆

緊急事態宣言の続く東京。私の生活は大きく変わることなく、平穏に続いています。
確かに出かける予定は全てなくなって、交通機関を使う理由もなくなり、行動範囲は狭くなりました。
でもおかげさまで相変わらず取り組みたい課題はてんこ盛りで、ちまちまと何かしらやりながら日々を過ごしております。

ここ数週間か、遠くに住む知人とリモートで顔を見ながら話す機会を得ました。
昔からお互いに知っている間柄だったのですが、深くお話しする機会がなかったのです。

相手のかたの方が人生の先輩なので、リモートで話したいと提案させていただくことにドキドキしましたが、ゆっくりお話できて本当に楽しかったです。

最初の数回はZoomがうまく繋がらなくて、さんざんご迷惑をかけてしまいました。
相手の方も根気よく付き合ってくださって、ありがたかったです。

Iさん、その節はご迷惑をおかけいたしました。貴重な時間をありがとうございました。

その時の共通の話題が、奈良たんぽぽの会が昔から開催している「わたぼうし音楽祭」でした。

たんぽぽの会は障がいあるかたの芸術支援等、さまざまな活動を続けている団体です。

「わたぼうし音楽祭」は、障がいがある人の書いた詩を公募し、曲をつけて歌にし、ステージで発表する音楽の祭典で、現在も年一回開催されています。

私は10代、20代の時に、詩を取り上げていただき、お世話になりました。

その時に出会った二人の詩人がいました。

おぞねとしこさんと、松兼功さん。

おぞねさんは詩集を数冊出されていて、その詩集は、自立生活に入る前の私の心の拠り所になりました。

松兼さんは数年前にその時お世話になっていた介助の方の計らいで、居酒屋で一度だけ直にお話しすることができました。

私は「わたぼうし音楽祭」の場でお二人と同じ舞台に上がらせていただいたけれど、その頃の私は精神的に幼すぎて、関係を深めていく事は叶いませんでした。
言葉というものは、心から出た言葉というものは、すごく響くものなんだと教えてくれたお二人でした。

今生ではもう、お二人にお会いすることも叶わなくなりました。
おぞねさんは、数年前に、逝去されました。

松兼さんは昨年秋に、旅立たれたと、リモートでお会いした時間に、伺いました。

今感じるのは、悩みながら自分を表現したお二人だったな、という気持ちです。


つつしんでご冥福をお祈りいたします。






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